2016年度地方大会

2016年度地方大会 プログラム

地方と国政:歴史に学ぶ地域としてのダイナミズム

 

〈理事長挨拶〉

 日本地方政治学会・日本地域政治学会

 理事長 白鳥 浩

 

 秋冷のころ、皆様におかれましてはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。秋とはいえ、季節の移り変わりも早く、めっきり朝夕は涼しくなってまいりました。こうした良い気候の時期に、会員の皆様にさまざま、ご尽力いただいております、日本地方政治学会・日本地域政治学会は、今般、滋賀県の彦根市で初めて開催する運びとなりました。

滋賀県は、その地理的な位置から、古来よりみやこである京都に向かう交通の要所でございました。換言すると、この滋賀はという地方にあっては、常に、都に近く、その地域的な影響を考慮せざるを得ません。また、日本最大の湖である琵琶湖も存在しております。

今年度は、その地理的な要衝の滋賀県立大学におきまして、2016年度の地方研究大会を開催いたします。今秋の研究大会のテーマは「地方と国政:歴史に学ぶ地域としてのダイナミズム」でございます。琵琶湖は、その環境対策など先進的な政策的試みを行っていたことで有名でございます。こうした意義のある地域で、本学会を開催することは、この地域をよく知る人間のみならず、必ずしもゆかりがない人間にとっても、大きな意味があると考えられると思います。環境問題という人間にとって基本的な条件に関して先進的な課題に対して、その根本的な条件を考えさせられるそうした意義のある地域で、今回学会を開催させていただきますことは無上の光栄でございます。

今回は、滋賀県を代表する公立大学であり、優秀な教員を擁する人間文化学部をもっておられる滋賀県立大学という素晴らしい大学で、会を開催させていただくこととなりました。企画、および設営などの非常な困難をお引き受けいただきました本学会理事、滋賀県立大学の大橋松行先生には感謝の言葉もございません。また、滋賀県立大学の教員、学生の方々のお力添えをいただきますことは、本学会にとって無上の喜びです。再度、お忙しいところ開催校をお引き受け賜りました大橋先生をはじめ、人間文化学部の先生、学生の方々には学会を代表して篤く御礼を申し上げます。また、学会賞には、京都大学の伊藤之雄先生をお迎えし、最先端の知見を、お集まりいただいた会員の皆様と共有したいと存じます。

さらに今回の研究大会では、55年体制を終焉させた93年体制の立役者であり、現代に続く政治のダイナミズムを形成した武村正義先生(元官房長官、元新党さきがけ代表、元滋賀県知事)、さらに2012年衆院選において、2010年代に入り2大政党制に収斂していく日本政治に、地方から一石を投じた嘉田由紀子先生(元日本未来の党代表、元滋賀県知事)といった、素晴らしいお二人をお迎えし、地方政治の経験と国政の政治への挑戦のおはなしを賜りたいと存じます。

参加者の皆様におかれましては、滋賀県立大学を中心として、単に大学だけを訪問するのではなく、日本の中部という地域を理解することにも力を注いでいただけましたら幸いでございます。また、歴史を紐解いていけば、近くには史跡として有名な彦根城、さらには多賀大社までも、それほど時間がかからずに行くことが出来ます。

「地方と国政:歴史に学ぶ地域としてのダイナミズム」といった視座から、どういったお話を賜ることが出来るのか、今から楽しみでございます。このように魅力あふれる彦根の地で、皆様にお目にかかれますことを楽しみにしております。

 

 

 

開催日:2016年度11月4日(金)、5日(土)、6日(日)

 

開催校:滋賀県立大学

    〒522-8533 滋賀県彦根市八坂町2500 TEL 0749-28-8200(代表)

 

プログラム: 

11月4日(金) 大津市議会見学 15:00~

ご参加の方は、14:40に大津市役所1階、市民デッキにお集まりください。

 

  •  大津市議会(大津市役所)へのアクセス
大津市役所周辺地図

出典:大津市HP(http://www.city.otsu.lg.jp/shisei/otsucity/1390567439203.html

 

 

11月5日(土) A1-301教室

開会の辞:理事長   8:50~9:00

 

1.自由論題・危機管理パネル       9:00~10:9:30

司会  照屋寛之(沖縄国際大学)

報告者 岡田大助(千葉大学)「緊急事態発生前後における国と地方公共団体の役割分担」

討論者 藤本一美(専修大学)

 

2.自由論題・国際政治パネルⅠ  9:30~10:00

司会者 芦立秀朗(京都産業大学)

報告者 中川享之(法政大学大学院)「平和構築における統治制度設計~ミンダナオ和平プロ

                 セスに関する一考察~」

討論者 芦立秀朗(京都産業大学)

 

4.18歳選挙権          10:00~10:30

司会者 平井一臣(鹿児島大学)

報告者 井田正道(明治大学)「18歳選挙権と大学生の投票参加」

討論者 岡田浩(金沢大学)

 

5.地方議員パネル        10:30~12:00

司会 丹羽功(近畿大学)

報告者 冨波義明(滋賀県議・チームしが・県議団)

    安居正倫(彦根市議・公政会)

討論者 森裕亮(北九州市立大学)

 

昼食・理事会  12:00~13:20

 

6.学会賞

授与式   13:20~13:30

記念講演  13:30~14:30

講演 伊藤之雄先生(京都大学)

司会 瀧井一博先生(国際日本文化研究センター)

 

7.国際交流パネルⅠ       14:30~16:00

司会 白鳥浩(法政大学)

ご講演 Professor  Stein Kuhnle(ベルゲン大学)

"Welfare State Revisited: Scandinavian Experience."

討論者 岡澤憲芙(早稲田大学)

    穴見 明(大東文化大学)

 

8.嘉田由紀子先生(元日本未来の党代表、元滋賀県知事)ご講演 16:00~17:00

タイトル:「”女・よそもの・学者”知事の、草の根県政の継承と新たな挑戦」

司会:浅野善治(大東文化大学)

 

懇親会 18:00~

(北ビワコホテルグラツィエ)北ビワコホテル グラツィエ(長浜市)

   参加費:6,000円

(送迎バスあり)大学→ホテル/ 懇親会終了後 ホテル→彦根駅および南彦根駅

 

11月6日(日)

1・自由論題・国際政治パネルⅡ  9:00~9:30

司会者 小南浩一(兵庫教育大学)

報告者 苫米地真理(法政大学政策科学研究所)「南シナ海問題と日華平和条約」

討論者 照屋寛之(沖縄国際大学)

 

2.国際交流パネルⅡ       9:30~11:00

司会者 浅野和生 (平成国際大学)

報告者 松本一輝(日台関係研究会事務局)「増額選挙から、立法院総選挙へ ー民進党30年

                    と選挙ー」

    山形勝義(東洋大学)「台湾の公民投票法と投票方法をめぐる政争」

討論者 李易璁 (台北商業大学企業管理系)

 

3.ジャーナリストセッション   11:00~12:30

司会 浅野一弘(札幌大学)

報告 澤田亮英(京都新聞社京都本部報道部次長)

田中将隆(毎日新聞大津支局記者)「地方行政から見るいじめ対策」

討論 山本啓(東北大学)

   

昼食・理事会  12:30~13:30 

 

4.現代政治コンペ「18歳選挙権と民主主義:若者の政治参加に向けて」   13:30~15:30

司会・審査委員長  杉岡秀紀(福知山大学)

報告 各大学学生   

出場校:

金沢大学(岡田浩ゼミ)、京都産業大学(芦立秀朗ゼミ)、玉川大学(小林幸夫ゼミ)、同志社大学(飯田健ゼミ)、名古屋市立大学(三浦哲司ゼミ)、法政大学(白鳥浩ゼミ)、立教大学(外山公美ゼミ)、フェリス女学院大学(1年生政治研究会)

 

 

     当日の様子:発表の様子①

           発表の様子②

5.武村正義先生(元官房長官、元新党さきがけ代表、元滋賀県知事)ご講演 15:30~16:30

「地方自治は国の下請けではない」

司会 白鳥浩(法政大学)

討論 外山公美(立教大学)

 

6.大学生コンペ表彰式      16:30~16:45

審査委員長 杉岡秀紀(福知山公立大学)

       審査員 藤本一美(専修大学)、山本啓(東北大学)、浅野一弘(札幌大学)、浅野善治(大

東文化大学)、片山克行(大東文化大学)、川野秀之(玉川大学)小南浩一(兵庫教育大)、照屋寛之、(沖縄国際大学)、苫米地真理(衆議院議員政策秘書)、林弘正(武蔵野大学)、平井一臣(鹿児島大学) 

最優秀賞(1チーム):

大学(担当教員): 立教大学(外山公美ゼミ)

発表テーマ:「NYN=習うより慣れろ」

 

 

 右写真:表彰式にて(最優秀賞チーム)

 

 

優秀賞(2チーム):

大学(担当教員): 金沢大学(岡田浩ゼミ)

発表テーマ: 「意識改革のすすめ〜スウェーデン帰りの主権者教育〜」

 

大学(担当教員): 名古屋市立大学(三浦哲司ゼミ)

発表テーマ: 「大学における期日前投票所の可能性」

 

NPO法人政策マネジメント賞(1チーム):

大学(担当教員): 玉川大学(小林幸夫ゼミ)

発表テーマ: 「18歳選挙権と主権者教育〜デンマークとスウェーデンの比較事例研究〜」

 

審査員特別賞(1チーム):

大学(担当教員,チーム名): 法政大学(白鳥浩ゼミ,中尾チーム)

発表テーマ: 「「いしずえ教育」の推進〜スウェーデン型教育システムの構築〜」 

 

 

 

閉会の辞  16:45~17:00

副理事長 浅野一弘(札幌大学)

 

 

懇親会(武村先生を囲む会、理事優先) 17:30~19:30

大学生交流会(武村先生とは別会場)  17:30~19:30 

 

※敬称略

 

 

 【交通アクセス】

▼JR南彦根駅からバスで15分/タクシーで8分

▼JR彦根駅からバスで25分/タクシーで10分

 

■JR南彦根駅まで

・JR京都駅から普通で 60分

・JR名古屋駅から快速で 80分(米原駅で乗り継ぎ)

 

■JR彦根駅まで

・JR京都駅から新快速で 50分 

 新幹線で 30分(米原駅で乗り継ぎ) 

・JR名古屋駅から新幹線で35分(米原駅で乗り継ぎ) 

・JR金沢駅から特急で2時間(米原駅で乗り継ぎ)

 

 

 【校内案内】 

下記ファイルをご参照ください。   

滋賀県立大学学校案内
滋賀県立大学施設案内_配置図 .pdf
PDFファイル 4.0 MB

 

 【開催校からのお知らせ】

  • 滋賀県立大学周辺では昼食をとることができる店舗がございません。そのため、大変恐れ入りますが、各自昼食をご用意の上、お越しください。

 

  • 下記サイトで、到着地に「滋賀県立大学」と入力して頂くと、滋賀県立大学までの路線バス時刻も含めた乗換案内が検索できますのでご活用ください。       http://transit.loco.yahoo.co.jp/ 

 

【事務局からのお知らせ】

 11月5日(土) 18時から開催予定の懇親会(於 北ビワコホテルグラツィエ)に出席される方は、日本地方政治学会・日本地域政治学会 会員業務窓口(post-jasa@iam.or.jp)宛に、会員氏名、懇親会出席である旨を添え、10月21日(金)までにメールにてご連絡くださいますようお願い申し上げます。